Lito Vitale / リト・ヴィターレ


Lito Vitale / リト・ヴィターレ

アルゼンチンの重鎮アーティスト「リト・ヴィターレ」クインテット&オーケストラによるExpreso Imaginario(イマジナリーエクスプレス誌)記念コンサート・ライブのフィナーレを飾る「Los instantes recordados. Una intensa calma」
なぜかこれ字幕が出ないのでスペイン語のナレーションが何言ってるのかわからないが、未来に向けたメッセージっぽい感じ(想像)

フィナーレを飾るにふさわしいドラマチックで美しい楽曲。パットのギターシンセソロが聞こえてきそう・・・
機材目線で見ると、パイプオルガン、Mini Moog、そしてアコピの上にMotif(?)セッティングしているのが面白い。Mini Moogはパイプオルガン弾くときしか使ってないみたい。
WoodWind×2、Violen,Cello,Bass,Guitar,Drum(DTX)という編成。曲中の詩の朗読はEduardo Abel Giménez “El descubrimiento de imaginaria”ということである。

リト・ヴィターレという方は勉強不足でこれまでまったく存じ上げなかったのであるが、1961年12月1日アルゼンチン、ブエノスアイレス州ビヤ・アデリナ生まれ。13歳(!)でプログレバンドMIAを立ち上げている。参考:wikipedia(en)

演奏は少々荒削りではあるが、これ15歳くらいのときのアルバムだよね・・・1978年あたりはアルゼンチンのクーデター後の暗黒政治時代真っ只中だとおもうが、エルガーの威風堂々とかバッハの前奏曲が出てくるのがなんだか時代を感じさせる。

ちなみに先程の記念コンサートでのパイプオルガンとMini Moogのインプロ。トッカータとフーガ、そしてリック・ウェイクマン!(「ヘンリー八世の六人の妻」ですな)


なおこの曲では、YES時代のウェイクマンのパフォーマンスを見ても分かる通り、 Mini Moog のフレーズは高音を弾く前にGlide(ポルタメント) をほぼ最大にし「ウィーン」と上昇した後、低音を弾く直前には最小近くまで下げるという操作を「片手で」やらなくてはならない。これ結構練習必要です。

Mini Moog

1980年あたりからタンゴ / フォルクローレ色の強いトリオや自身のバンド活動をスタート、パット・メセニーやジャレットなどのECM系サウンドと比較されたそう。

リト・ヴィターレカルテット

これニューエイジ・フュージョンと呼ぶ人もいるそうです(笑)CP80(70?),Kurzweil、Korg M1、モジュールラックも多数。

90年代になると数々のミュージシャンとコラボし、グラミー賞(ラテン部門)を受賞、ジャズ・フュージョン界の活躍、映画音楽なども手掛け現在に至る・・といういまやアルゼンチン音楽界の重鎮!

冒頭のライブ動画では彼自身「ヴォイス」も披露しているが、真っ先にPedro Aznarを思い出した。やはりアンデス地方の特有のカラーがあるのかなあ・・

Pedro Aznarとのコラボもしてました。

なお冒頭のコンサートの模様はこちらでどうぞ〜しっかりヒナステラも弾いてます!

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