冨田勲先生の「ニュース解説」OP 1978頃


おそらく1978年あたりのNHKニュース解説のオープニング。今聞いても有機的なサウンドがとても素晴らしい! 自分は高校生でプログレに傾倒してシンセの音に飢えていた時期。こうして聞くと「冨田サウンド」以外の何物でもないのだけど、当時は冨田先生の作品と知ることもなく単に「かっこいいなあ〜」と思っていた。40年以上たった今、YouTubeで発見してあまりに懐かしいので改めて耳コピしてみることにしました。

曲は30秒足らずのジングル。おそらく MoogIIIC のダビングによるものと推測。ホルンっぽいシンセリードと5声のコード(フェーザーをかけているようです)、そして矩形波風のアルペジオで構成されている。実は譜割が曲者で、冒頭のフレーズは昔から拍頭始まりでずーっと思い込んでいたのだが、しかし実際耳コピして見ると実は下記写真のような譜割でした(想像です)。

上が当時から思い込んでいた譜割、下が実際のもの

※16分音符で採譜している方もいらっしゃるみたい!

打ち込んでみてやっと気づいたが、上図の頭始まりではバッキングフレーズのタイミングの帳尻が合わない。ちなみにテンポは121 BPM前後。(オリジナルは120だったのかな?)ということでBehringerのModel-D(Mini Moog の廉価クローンモデル)を使ってDAW(MOTU DP10)に多重録音(!)してみました。

Behringer ” MODEL D “

やはりリード音のサウンドはなかなか似たようにはならないなあ。おそらくピッチEGやフィルターのエンベロープを細かく設定する必要があると思われます。まあそもそも1時間位の作業で、しかもMOOGモジュラーのサウンドがたった数万円のシンセで再現できたらそりゃすごいことですね・・

なおラストのエレピ風サウンドもMODEL Dで再現しようと思ったけど、Spectrasonicsの「KEYSCAPE」で誤魔化してしまいました、すみません。

・・全然関係ないけどエンディングのメジャー7thコードの4度進行でエバンスの「Waltz for Debby」のラストを思い出しました・・オリジナルはCDでも発売中!

(泣)