メセニー先生参加のブルース・ホーンズビー93年のアルバムタイトル曲。動画が見つかりません・・・
最近リミックスバージョンがあるの知りました:
ポップな曲なんだけど、実は非常に奥深いハーモニーが使われてます。メセニー参加するくらいだからやっぱただ者ではない。さすがホーンズビー!!
イントロのピアノ:オープンボイシングで、Bb2/D – Eb6 – Eb/D Ab2/C といった広がりのある美しいハーモニーが使われてます。不必要なテンションは無く、シンプル、でも非常に凝ったボイシング。
※以下、ベタな打ち込みです
曲が進行するにつれ、どんどん複雑になっていきます。中盤
耳コピはあまり正確ではないかもしれません。基本はルート+5thのパワーコード上に9th-5th-M7を乗っけてぶつける、、みたいな感じです。
近代クラシックとかエマーソンなんかもよく使ってますが、バップジャズ風ではない、5度重ねのパワフルさと、緊張感と広がりのあるハーモニーが調和した非常に洗練された手法かと思います。
さて、これをバックにソロ演るのは超ムズいと思いますが、しかしさすがパット先生、見事な纏め方です。一筋縄では行きそうも無いと思ってたら、案の定、中盤になると突如どうしたんでしょう?手が付けられないアウト模様が繰り広げられます。
左手は4thビルド中心で並行的に動いてるんだけど、理屈はよくわかりません。でも超カッコええです。
メセニー先生、ここで俄然張り切ってアウトし始めますが、「あ、これジャズじゃなかったんだよねー」と最後は冷静に纏めてソロ終了。
後日談では「いままで弾いた中で、ソロが最も難しかった曲のひとつだよ、フッフッフッ」と冷静に話してたようです。たしかにポップな曲なんで、それにフィットするソロを演奏するのは至難のワザだったにちがいありません。
という訳で、まさに羊の皮を被ったオオカミの様な凄い曲です。ボーカルの合間を縫って聴こえるエレクトリックシタールのオブリもかっこいい!この曲だけでも本アルバムは買うべきかと思います。