Larry Carlton ” Strikes Twice “ ラリー・カールトンの「ストライクス・トワイス」


ラリー・カールトンの「ストライクス・トワイス」1980年リリースの王道フュージョン曲。このアルバムは正直言って一曲目のこの曲しか記憶にないのですが今でもとても好きな曲です。

ローズの16分音符のパッセージで始まるイントロ、スケール練習みたいなテーマ(※)、カールトンの職人技ハーモニクス、CS-80のシンセソロ、泣きのギターソロ・・・と80年代を象徴するひゅーじょんの名曲でしょう・・ロバート・ポップウェルのベース最高です~

パーソネル:

  • Larry Carlton – Guitar
  • Greg Mathieson – Fender Rhodes
  • Don Freeman – CP 70 electric grand
  • Brian Mann – CS 80 solo, Oberheim
  • Paulinho Da Costa – Percussion
  • Pops Popwell – Bass

キーボードこんなに入ってたんだね、たしかに今聴き直すと色々と聞こえるわ。
イントロのローズはこんな感じかな(コードネームは便宜上つけてます)。

メロはスケール練習みたいなフレーズ(ギタリストでないのでよくわかりませんが大変そう・・)ライブバージョンのYouTube見ても結構怪しいテイクが多い。(譜例の臨時記号は、DPのデフォ表示なので見づらいのはご容赦ください)

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※2017/10/4 追記:なっつん (@es335icetea)さん にご指摘頂きました。元ネタがあったんですね!存じませんでした!ありがとうございます。


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どうやらカールトンは若い頃にJohnny Smithの「Jaguar」を聴いていて、それが「Strikes~」を作ったときに偶然使っちゃった・・ということらしいですが・・・ちゃんとロイヤリティーは払ったらしいですね(笑)

若干フレージングは異なりますけどほぼ、まんまですね。

バックにちらっと見えるMC-500とか、KX-88とか懐かしいです。このライブだとソロは4ビートになってますが、スタジオ盤アレンジはライブ向きではないかもしれません。

BメロではキーはGメジャー、Aメジャーに転調。

メロ繰り返した後に、Dbメジャーのイチロクニーゴーでは、フィードバックのAbのロングトーン(ここ痺れるなあ)。その後は泣きのフレーズでCメロに突入。

ソロ部分はメモリー形式。シンセ(CS-80)、カールトンのソロと続きます。

Brian Mannのシンセソロはなかなかどうしてスピーディーで素晴らしい!CS-80ならではの有機的なポリフォニックサウンドがいいなあ・・好きです。で、カールトンはハーモニクスを多用したメロデックなソロ。最後のBbm-Eb7のところのフレージング「F-Bb-Db-F-Ab, F-Bb-Db-F-A」の高揚感は何度聴いても元気が湧いてきます。この曲のソロは個人的にはベスト・・と思ったけど、よく考えたら忘れていた「Spiral」の次くらいに好き。

YAMAHA CS-80 (Vangelis や Eddie Jobson が使用していたポリフォニック・シンセ)

Yamaha CS-80.jpg
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