Spain / Al Jarreau の Larry Williams シンセソロ


Al Jarreau のアルバム「This Time」に収録のお馴染み「Spain」で聞くことのできるLarry Williamsのシンセソロを耳コピしてみました。

Al Jarreau – Spain (I Can Recall)

原曲は言うまでもなくChick Corea。このカバーは当時話題になりましたね。3:05〜のラリー・ウィリアムスによるシンセソロ(Mini Moog ?)はペンタトニック、アッパーストラクチャー・トライアドのアルペジオ、コンディミ・・とフレージングの教科書みたいな出来ですね。

これは想像ですが、シンセソロ入れた後に、ローズのバッキングを弾き直したんじゃないかなあと思います。で、ソロフレーズはある程度書き譜なんじゃないかなーと思ったりしますが、真実はわかりません。

ベタ打ちしてみました(クリック入り)

モジュレーション深いのと、音色全然違うのはお許し下さい。
下記採譜は、MIDIデータをスコアウィンドウで表示させたものなので、ベンドでしゃくり上げてる箇所は、実音とは異なって記譜されております、すみません。
20130304070046

※追記:2コーラス目の最後のC#7-C7のとこ、実際は16部で食ってます。

今ではSpainはもはやスタンダード・ナンバーで、ジャムセッション等ではよく演奏されますが、GM7の次のF#7、最後のDb7-C7あたりのメカニカルなフレージングがキモで、各人の腕の見せ所(?)的な部分かと思います。

1コーラス目のDb7ではコンディミ、C7ではリディアンからペンタトニック拾ってうまくまとめておりまして、B7はコンディミスケール上昇です。

2コーラス目のEm9でDトライアド(11th-9th-7th)、A7ではF# (3rd-b9-13)、F (#9-R-b13)というアッパーストラクチャーコードのアルペジオをうまくつなげております。アクセントずらしがキモなメカニカルフレーズですね。

アル・ジャロウのスキャットソロも最高ですが、フュージョン界の「シンセソロ Best 10」があったらこれは必ず上位に食い込んでくるのではないかと思います。

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