突然ですが「シンセ御三家」はヤマハ、コルグ、ローランド・・とすぐ言えるあなたは関係者ですねw
現在、音楽制作の世界では、「シンセ」=「ソフトシンセ」という感じになってます。
「ソフトシンセ」というのはその名の通りパソコン上で動作するシンセサイザー。
Lyle Maysのデモ:なんだこのクオリティー!
さてiPhoneのアプリでお分かりの通り、最近はシンセに限らず何でもかんでもみんなアプリケーション化されておりまして、書籍はKindle、音楽はiTunesみたいな感じで「ソフト化」されております。
シンセも例外ではありません。
ちょっと昔のソフトシンセは「おーパソコンで動いてるースゴ!」という物珍しい程度のクオリティーで残念な感じの物が多かったんですが、現在のソフトシンセは「ムーアの法則それ何?」的に進化しているCPUパワーで今は凄まじいほどのクオリティーとなっております。しかも安い
iPadのGarageBandなんて今はこんなに安い
ハードシンセが売れないのもよくわかります。
後半演奏してるオケなんてたった5分でできちゃうわけですので、まあ恐ろしいことです。
ちなみに動画で使ってる鍵盤は、iPhone、iPod、iPad、Mac、PCで動作する「iRig KEYS」という一万円くらいのキーボードです。どれだけデフレやねん!という話です。
ただ誤解のないように言っときますが、これで本格的な音楽制作ができるかというと「?」で、まあレベルにもよりますが、そりゃあパソコンとDAWソフトとオーディオ・インターフェース・・といった本格的制作システムを凌駕するという話ではありません・・でもあくまで今のところ、将来はわかりませんが・・・
あーいかん前置きが長くなりました、本題のハードシンセですが、シンセ御三家(死語)が最近頑張っておりまして、立て続けに「ハードシンセ」を発表してるんですね、エライです。
さてハードの良さというのはおそらく
- 安定感:最近はそーでもないけどパソコン落ちおたりしたら困る
- 存在感:ステージで目立つ、カッコイイみたいな、すぐ音出るってのもある。
- 所有欲:古い人間なので・・
まあ他にもいろいろあると思いますが、こんなあたりでしょう多分。
個人的にはソフトシンセ便利だけど、やっぱレイテンシー(遅れ)がどうも気になってリアルタイムで演奏はいまいちモチベーションわきません。
環境整備すればほとんど遅れは無くなるのだけれども、環境に左右されるというシチュエーション自体に束縛感を感じます(年のせいもある)。
いずれにせよ仮にソフトシンセ・メインで行くぜ!と決めたとしても、やはりデータ入力の鍵盤は必要なわけです。その場合、音源入っていないコントローラー・キーボードもいいけど、どうせならすぐ音の出るハードシンセ(まあピアノでも良い)がやはり必要かな・・と。
とうわけで非常に長い前振りでしたが、各社のシンセを比較してみましょう。
※動画はYouTubeで検索して上位に出てくるものを選択しております。
まずコルグさんのKrome
「ピアノのネタはSC-88Proのプレビューじゃん」というのが解った人は関係者ですね?
シーケンサーはついてません、ヒップホップ系の人以外はもう誰も「内蔵シーケンサー」なんて使わないか〜ああいう大道芸機能ってのは、製品デモ以外のシチュエーションが思いつかんです。
※ご指摘頂きました。シーケンサーついてましたすみません!!
続いてヤマハさんのMX49, MX61(MX49とMX61の違いは鍵盤数)
ネタはライル・メイズ、エマーソン、アート・オブ・ノイズ、グルーシン、デビフォス、ですね。
このシンセの凄いところは、出音と値段のギャップ・・なんと¥49,800-(MX49)!!
ヤマハさん本当に大丈夫なんですか?と余計な心配してしまいます。
しかしこのシンセは非常に軽いです。MX49だとなんと3.8Kg、持ち運びもらくらく、しかもマニュアルいらずのイージーオペレーション。
全国の女子中高生の皆さんこれは買いですよ〜とこのブログで叫んでも絶対に対象属性にリーチしないというのは認識しています。大丈夫です。
最後にローランドさんのINTEGRA-7
これはローランドさん久々の鍵盤ついていない「音源モジュール」ですね。SuperNATURAL音源という非常にリアルなサウンドエンジンを積んでおります。
ベース
アコギ
ジャズ・ギター
バイオリン
ハーモニカ、ハープ
アコーディオンざます
いままでどんなに音源が「リアル」であっても、それなりの弾き方(または打ち込みワザ)がないとそれっぽくは聞こえなかったのですが、このINTEGRA-7の場合はリアルタイム演奏でも「それっぽく」聞こえるという優れもの・・とまるでデモンストレーターのようなこと言ってますが、でもホントです。
これは少々お値段張りますが、分かる人から見れば安いもんです。モジュールなんで、女子高生とかはあまり縁がないと思います。買う人は制作系の人とかプロミュージシャンですねおそらく。
そんなわけでシンセ=¥248,000という時代からはかなり状況が変わってきてはいますけども御三家には今後共是非素晴らしい製品をリリースしていっていただきたいと思います。
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